クオリティ・オブ・ライフ(QOL)はさまざまな視点で考える

クオリティ・オブ・ライフは患者の視線で

医療機関で使われるクオリティ・オブ・ライフ(QOL)という言葉の場合、治療を受けた患者の生活の質がどのレベルにあるのかについて判断することを表すようです。また、治療に際してその治療方法を採用することで、患者のその後のQOLにどのような影響があるかについて検討されることが多いようです。
例えば、外科的処置によって病根が切除としても、術後が患者にとって望ましいものでなくなる場合、あえて内科的なアプローチを選ぶといったケースもあるかもしれません。つまり、病気を治療するということと患者のQOLが必ずしも100%一致しないケースもありうる、ということになります。また、医師側から見た患者のQOLと患者本人が考えるQOLに差異が存在することもありえます。医学的には適していても、患者が苦しむこともあるかもしれません。逆に、必ずしも医学的に望ましい措置でなくても、患者はより良いQOLを得ることができるかもしないのです。多くの場合、医療従事者側と患者側から見たQOLは一致することが多いといわれていますが、たまに一致しないことがあるので注意が必要です。
誰もが、健康に恵まれた生活を送りたいと考えています。普段あまり意識しない健康が、実はとても貴重なものだということに気付くのが病気になった時でしょう。その際に、クオリティ・オブ・ライフの意味を実感することになると思います。だからこそ、普段から健康を維持するための様々な配慮が求められるのです。
関連サイト~「クオリティ・オブ・ライフ」を求めて